Installing TeX environment into MacBook Pro

先日紹介したEmacsMuseには、muse-latex2png.elというElispが含まれています。これは、EmacsMuseのファイルにlatexタグを挿入している場合に、latex + dvipngを呼び出してインラインイメージとして埋め込んでくれます。

EmacsMuse+latex:

latexタグを用いて数式をインラインイメージで埋め込んでいます。

<latex prefix="2006.12.05">
$$
tr(A)=A_{1,1}+A_{2,2}+\cdots+A_{n,n}=\sum_{i=1}^{n}A_{i,i}
$$
</latex>

<latex prefix="2006.12.05">
$$
\begin{array}{rcl}
q_1q_2 & = & (w_1+u_1)(w_2+u_2)\\
       & = & w_1w_2+w_1u_2+u_1w_2+u_1u_2\\
       & = & w_1w_2+w_1u_2+u_1w_2+u_1{\times}u_2-u_1{\cdot}u_2\\
\end{array}
$$
</latex>

奇麗ですね。



latexタグ内の書式はLaTeXそのものですので、個人的に、信頼性、可搬性および緊急時のデータの取り回しのそれぞれに高い安心感を感じています。


さて、デフォルト状態のMac OS XにはTeXが内包されていません。そのため、何れからかバイナリのパッケージを入手しインストールするか、tarボールからインストールする必要があります。以前の環境では、Mac OS X用のpLaTeXパッケージをインストールしていましたが、今回のMacBook Proの環境構築にあたっては、Mac OS XにTeXをインストールするための大変良質なページの存在のおかげもあって、tarボールからインストールすることにしました。インストール作業は、以下のページを参照してください。


pTeX on Mac OS X - Mac OS XにTeXをインストールしよう


個人的に、プリントアウトという行為が必要となる頻度が低いため、dvipskはインストールしませんでした。また、teTeXのconfigureのオプションは以下としました。

> ./configure --disable-multiplatform


参照したページでは、xdvikのビルドでエラーとなると記載されていますが、実際にはエラーとなりませんでしたし、動作もしているようです。


また、今回は日本語を含むTeX文書の作成は目的になかったため、LaTeXおよびdvipdfmxまでのインストールとし、Ghostscriptやフォントの変換等は行っていません。


この日記に貼った画像は圧縮率を高くしているのでノイズが気になりますが、実際の画像は大変奇麗です(mimetexによって生成した画像との比較するには、こちらを参照してください)。また、dvipngは透過pngを作成することが出来るため、背景色の影響も受けないかと思います。


気軽に書け、1ファイルのテキスト編集をベースとし、数式をきっちり保持することを目的とした日記の環境としては、最良の環境です。