Installing Command Line Tools on OS X Mountain Lion

OS X Mountain Lionにアップデートしました。

私の環境には開発ツールが欠かせないのでXcodeもすぐインストールしました。LionのときはXcodeをインストールするだけでmake、g++等が使えるようになったので、特にチェックをしませんでした。


開発ツールに全くアクセスできないことに気付いたのは4、5日経った今日のことでした。

CVS先端のEmacsをダウンロードしようとして、cvsが使えないことに気が付きました。少し試してみるとmakeも使えない。アップデートの前には/usr/binにインストールされていたはずです。これは困った。

調べてみると、これらのコマンドは/Developer/usr/binにインストールされていることが分かりました。このディレクトリをPATH環境変数に追加し、makeもcvsも無事に動くようになりました。


しかし、これだけでは終わりませんでした。g++を試しに使ったときにそれは起こりました。

> g++ main.cc
main.cc:1:20: error: iostream: No such file or directory
main.cc:2:17: error: cmath: No such file or directory
                             :

なんと、標準ライブラリのヘッダファイルが見つからずエラー終了してしまうのです。見てみると、確かに/usr/includeディレクトリがありませんでした。

こちらも/Developerに移動されたのか? と思い探してみました。/Developer/usr/includeディレクトリが存在しましたが、中身はほとんど空でした。/Developer以下の他の場所で下位互換性のために用意されたヘッダも見つけましたが、これも違う。

Google検索でもなかなか見つからず焦りましたが、XcodeからCommand Line Toolsをインストールするという情報になんとかたどり着きました。具体的にはXcodeを起動し、Preferences... > DownloadsからCommand Line Toolsをインストールします。

終了した後に/usr/includeを覗くと標準ライブラリのヘッダファイルが並んでいました。コンパイルも元のように通るようになり、ほっと胸をなでおろしました。

Command Line Toolsをインストールすると、make、cvs、g++等のコマンドも/usr/binにインストールされます。そのため先ほど設定したPATHから/Developer/usr/binを再び削除しました。


肝心のCVS先端のEmacsはビルドに失敗してしまいました - 以前作ったバンドルをまだしばらく使い続ける必要がありそうです。